青ヶ島も少子化対策1

青ヶ島少子化に悩んでいる。実際、学校でも学年ごとに人数が減っていて、今や小学校低学年(1~3年)は欠学年、つまり児童がいない状態である。

青ヶ島中学校が8名、小学校は5名である。この13名の児童生徒のために30人の教職員がいる。特に中学校は全教科の先生がいる(非常勤講師は見つけられない)ため先生方の人数が多い。

少子化対策は、教育委員会の急務である。

しかし、これはそう簡単ではない。日本中どこもかしこも子どもは減っているのだ。これが簡単に解決できるものではない。小学校低学年がいないからと言って、いきなり1年生が生まれてくるわけではない。今生まれた子供が1年生になるには絶対に6年は必要である。

外からの人口流入が起こり、しかも減らない、そんな方法を考えないとならない。有効な策が打たなければ人口は徐々に減っていくのは必定だ。(続く)

 

 

 青ヶ島の天気 午前中から午後にかけては「晴れ」。夕方から雨。現在、私のいる集落中心部は霧でおおわれている。たぶん島全体が霧に包まれているにちがいない。

気温20℃。湿度 90% 風はよわいが、波はうねりがある状態。

ヘリも船も運航したが、青ヶ島周辺の波は高く、船は条件付き就航(八丈島を出発するが青ヶ島には着港しないかもしれない)だった。

船(青ヶ島丸)は、週4回(月火金土)の運航。ヘリは毎日運航。ヘリは霧に弱いので、明日の運航は危ぶまれる。

 

 

今日の青ヶ島

本日の青ヶ島は本当によいお天気でした。ヘリも予定通りに飛びましたし、青ヶ島丸も時間通りに入港しました。

青ヶ島はお天気が不安定で、雨が降るとすぐに霧が出てヘリが欠航します。風が少し強くなると波が高くなり船が欠航します。

それでも今頃から入梅まではお天気の日が結構あって、もっとものどかでよい季節だそうです。

青ヶ島の自然の厳しさは、島で周囲を海に囲まれていることプラス山の頂上であるということに起因しています。この島は青ヶ島火山という海に突き出た山の頂上でなのです。この島のすそ野は深い海のそこにつながっています。島の周囲は波に洗われて、何千年もかけて崩れ続けています。

そこへ日本列島の山々をさけて吹き抜けてきた風が東西から伊豆諸島で集まって吹き抜けていきます。黒潮は太平洋を西から東へと流れ、青ヶ島周辺で大きく蛇行し、時には島の北を時には南へと流れを常に変えながら流れていきます。

ダイナミックな地球の表面の動き(風と水)がこの青ヶ島の天候を作っています。

そして、地球の内部のマグマの流れが青ヶ島のこの独特の地形を作っています。

まさに驚異に満ちた島です。

ぼくはこの島に住んでまだ一か月半ですが、毎日が驚きの連続です。教育長としての任期三年間ずっとこの驚きと新鮮な気持ちで過ごしていきたいと思っています。

ぼくがすべきことは、この驚異の島が育んだ自然と文化を守り、教育を改革し、教育をもって島のコミュニティづくりをすることだと思っています。

残すべきものは残し、改革するべきものは改革し、教育を通して島の未来を創造する努力をしていきたいと考えています。

ちなみに黒潮は今島の南側を流れているようです。

明日はもっと気楽な話を書きましょう。